2018年12月27日木曜日

意味調べるヴィクトル・クザン

新規更新December 27, 2018 at 05:56PM
【外部リンク】

ヴィクトル・クザン


AleksandrGertsen: ←新しいページ: 「V・クザン1850年 '''ヴィクトル・クザン'''(Victor Cousin , 1792…」


[[File:Victor Cousin by Gustave Le Gray, late 1850s-crop.jpg|thumb|200px|V・クザン1850年]]
'''ヴィクトル・クザン'''(Victor Cousin , [[1792年]][[11月28日]]– [[1867年]][[1月14日]])19世紀フランスの哲学者。

==略伝==
[[パリ]]の[[サンタントワーヌ]]地区にある時計製造業者の家庭に生まれる。10歳からその地区のリセ・シャルルマーニュ(Lycée Charlemagne)に通い、18歳まで学ぶ。[[高等師範学校 (フランス)|エコール・ノルマル]]では、[[ピエール・ラロミギエール]](Pierre Laromiguière)から哲学を学び、特に[[ジョン・ロック|ロック]]と[[エティエンヌ・ボノ・ドゥ・コンディヤック|コンディヤック]]についての講義に影響を受けている。クザンは哲学講師(maître de conférences)の地位を得て、エコール・ノルマルで教え始める。1815–1816 年、哲学教授[[ピエール=ポール・ロワイエ=コラール|ロワイエ=コラール]](Pierre Paul Royer-Collard)の助手となり、[[スコットランド常識学派]]の重要性を教えられている。同じ頃、[[メーヌ・ド・ビラン]]から心理学について影響を受けている<ref></ref>。

ドイツ哲学の中でも、[[イマヌエル・カント|カント]]、[[フリードリヒ・ハインリヒ・ヤコービ|ヤコービ]][[フリードリヒ・シェリング|シェリング]]の研究に進み、1817年には[[ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク|ハイデルブルク大学]]で[[ヘーゲル]]と会っている。

[[1815年]]の王政復古時代からクザンはコラールに導かれ、「教理派 Doctrinaire」という学派に属していた。教理派は政治的には極右王党と自由主義者の中間に位置しつつ、立憲王政を擁護していた。[[1830年]]に成立した[[7月王政]]では、国務院顧問官や教育大臣を務め、[[アカデミー・フランセーズ]]の会員となった<ref></ref>。

==学風と評価==
クザンは、[[デカルト]]以来のフランス哲学の伝統と[[ドイツ観念論]]、[[スコットランド常識学派]]の綜合を試み、フランスにおける[[唯心論]]的折衷学派(Eclecticism)を確立した。この学風は彼が教えたエコール・ノルマルや[[ソルボンヌ]]では主流となり、ほぼ一世代の哲学徒に影響を与えた。この頃に培われたエコール・ノルマルの伝統は、[[アンリ・ベルクソン]]や[[サルトル]]、[[ジャック・デリダ]]といった後の卒業生たちに引き継がれている。

フランスで初めて哲学史研究の分野を開き、『近世哲学史講義 Cours d'histoire de la philosophie morale au XVIIIe siècle』([[1841年]])は主著の一つである<ref></ref>。彼は[[1828年]]に歴史哲学について連続講演を行い、歴史を3期に分けしれぞれの時代は「無限の観念」「有限の観念」「有限と無限の関係の観念」といった指導理念によって支配される、とした<ref></ref>。

また、クザンによる[[プラトン]]の対話篇のフランス訳は古典として認められ、[[エリック・サティ]]の劇付随音楽『ソクラテス』(1918年)のテキストとして採用されている。エコール・ノルマルでの弟子として、[[ギュスターヴ・ジェフロワ]]がいる<ref></ref>。

一方、[[1857年]]に[[イポリット・テーヌ]]はその著書『19世紀におけるフランス哲学 Les philosophes français du XIXe siècle』でクザンの哲学を手厳しく批判した<ref></ref>。また教理派全体がフランスの文学に悪影響を与えると考えていた[[シャルル=オーギュスタン・サント=ブーヴ|サント=ブーヴ]]は<ref></ref>覚え書きの中でクザンを「絶倫の道化役者」と形容した<ref></ref>。

==参考文献==
*[[イポリット・テーヌ|Hippolyte Taine]], Les philosophes français du XIXe siècle, Paris, 1857
*Paul Janet, Victor Cousin et son œuvre, 1885 (disponible sur le site Gallica [archive])
*Jules Simon, Victor Cousin, Paris, Hachette, 1887 sur le site Gallica [archive]
*Giuseppe Ferrari, Les philosophes salariés, Paris, Slatkine, 1980
*Jules Barthélemy-Saint-Hilaire, M. Victor Cousin, sa vie et sa correspondance, 2 vol., Paris, Hachette, 1895
*Michel Espagne et Michael Werner, Lettres d'Allemagne. Victor Cousin et les Hégéliens, Du Lérot, Tusson, 1990.
*[[ジャック・デリダ|Jacques Derrida]], Du Droit à la philosophie, Paris, Galilée, 1990
*Patrice Vermeren (dir.), Victor Cousin, Corpus, no 18-19 (1991) [3] [archive]
*Jean-Pierre Cotten, Autour de Victor Cousin: Une politique de la philosophie, Les Belles Lettres, Paris, 1992.
*Patrice Vermeren, Victor Cousin : le jeu de la philosophie et de l'État, Paris, L'Harmattan, 1995
*Eric Fauquet (dir.), Victor Cousin Homo theologico-politicus.Philologie, philosophie, histoire littéraire , Paris, Kimé, 1997.
*Michel Espagne, En deçà du Rhin. L'Allemagne des philosophes français au XIXe siècle, ch. 1, Paris, Cerf, 2004.
*Laurent Giassi, « Psychologie, éclectisme et spiritualisme : Maine de Biran, Victor Cousin et Félix Ravaisson » [archive], sur www.philopsis.fr, 12 février 2011 (consulté le 4 juin 2017).

[[Category:フランスの哲学者]] [[Category:1792年生]][[Category:1867年没]]

<ref></ref>

http://bit.ly/2SukxN2

注目の投稿

Wikipedia-FAN

 Wikipedia-FAN 【外部リンク】 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3_(%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF) ファン (曖昧さ回避)...

人気の投稿