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竹内啓 (幕末)
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'''竹内 啓'''（たけのうち ひらく、[[文政]]11年（[[1829年]]）頃 - [[慶応]]3年[[12月24日 (旧暦)|12月24日]]（[[1868年]][[1月18日]]））は、[[幕末]]の[[勤王]]派志士、[[国学者]]。本姓は小川、幼名は嘉助、号は節斎。
== 生涯 ==
[[武蔵国]][[入間郡]]竹内村（現在の[[埼玉県]][[川越市]]）の[[里正]]の家に生まれる<ref name="hasegawa104">長谷川、p.104</ref>。漢学を[[朝川善庵]]、国学を[[平田銕胤]]、医学を[[辻元崧庵]]に師事し、医者を生業とした<ref name="hasegawa104"/>。
慶応3年10月ごろ、[[相楽総三]]や[[落合直亮]]らと共謀し、[[江戸]][[三田 (東京都港区)|三田]]の薩摩藩邸に屯集<ref>長谷川、p.79</ref>。同年11月、同志とともに[[下野国]]出流山に赴き、尊王倒幕を唱えて挙兵した（[[出流山挙兵]]）。しかし[[江戸幕府]]の[[関東取締出役]]・[[渋谷和四郎]]や、渋谷が率いる諸藩兵に鎮圧され、軍勢は壊滅。竹内も、[[下総国]][[中田宿]]（現在の[[茨城県]][[古河市]]）で捕らえられた<ref>長谷川、p.173</ref>。
渋谷の配下であった[[木村喜蔵]]は、武蔵国羽生陣屋（現在の埼玉県[[羽生市]]内）へ竹内を護送する途中、「[[江戸薩摩藩邸の焼討事件|江戸薩摩藩邸を焼き討ちする]]」という幕府の決定を知り、竹内を奪還する者が現れたら防ぎきれないと懸念した<ref name="hasegawa174">長谷川、p.174</ref>。またそれに加え、相楽や竹内の同志である峰尾忠通ら数名が、渋谷と木村の屋敷を襲い、その家族を殺害したという知らせも届いたので、報復のために竹内を処刑することに決した<ref>長谷川、p.198</ref>。
12月24日、竹内は下総国松戸（現在の[[千葉県]][[松戸市]]）の川沿いで斬首された。享年40<ref name="hasegawa174/>。明治29年9月に靖国神社に合祀され、大正元年11月には従五位を贈られた<ref name="hasegawa174/>。
== 脚注 ==
== 参考文献 ==
*
[[Category:武蔵国の人物]]
[[Category:刑死した人物]]
[[Category:1868年没]]
== 生涯 ==
[[武蔵国]][[入間郡]]竹内村（現在の[[埼玉県]][[川越市]]）の[[里正]]の家に生まれる<ref name="hasegawa104">長谷川、p.104</ref>。漢学を[[朝川善庵]]、国学を[[平田銕胤]]、医学を[[辻元崧庵]]に師事し、医者を生業とした<ref name="hasegawa104"/>。
慶応3年10月ごろ、[[相楽総三]]や[[落合直亮]]らと共謀し、[[江戸]][[三田 (東京都港区)|三田]]の薩摩藩邸に屯集<ref>長谷川、p.79</ref>。同年11月、同志とともに[[下野国]]出流山に赴き、尊王倒幕を唱えて挙兵した（[[出流山挙兵]]）。しかし[[江戸幕府]]の[[関東取締出役]]・[[渋谷和四郎]]や、渋谷が率いる諸藩兵に鎮圧され、軍勢は壊滅。竹内も、[[下総国]][[中田宿]]（現在の[[茨城県]][[古河市]]）で捕らえられた<ref>長谷川、p.173</ref>。
渋谷の配下であった[[木村喜蔵]]は、武蔵国羽生陣屋（現在の埼玉県[[羽生市]]内）へ竹内を護送する途中、「[[江戸薩摩藩邸の焼討事件|江戸薩摩藩邸を焼き討ちする]]」という幕府の決定を知り、竹内を奪還する者が現れたら防ぎきれないと懸念した<ref name="hasegawa174">長谷川、p.174</ref>。またそれに加え、相楽や竹内の同志である峰尾忠通ら数名が、渋谷と木村の屋敷を襲い、その家族を殺害したという知らせも届いたので、報復のために竹内を処刑することに決した<ref>長谷川、p.198</ref>。
12月24日、竹内は下総国松戸（現在の[[千葉県]][[松戸市]]）の川沿いで斬首された。享年40<ref name="hasegawa174/>。明治29年9月に靖国神社に合祀され、大正元年11月には従五位を贈られた<ref name="hasegawa174/>。
== 脚注 ==
== 参考文献 ==
*
[[Category:武蔵国の人物]]
[[Category:刑死した人物]]
[[Category:1868年没]]
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